ななちゃんはお腹の中 始まりの日

ななちゃんが8番目のななちゃんとわかったのは、ママのお腹にいた時です。

「産婦人科の部長の検査を受けてください」

いつもとかわらない定期検診とき、産婦人科のある総合病院で担当の医師からそう告げられました。
梅雨が明けたばかりの、ジワリと暑い季節でした。

病院がそう言うんだからと、旦那に付き添ってもらい、いつもと違う医師によるエコー検査を受けました。
特に特別な部屋ではなく、他の妊婦さんも通されていたお部屋。
特に特別な感じもなく、いつも通りの検査。
特別な先生のようで緊張はもちろんありました。

でも、そこはプロフェッショナル。妊婦を安心させるためなのか、とてもフレンドリーな先生だったのを覚えています。
なんなら昨日なに食べた?くらいの雑談とか混ぜてくるので、「あれれ?そんなに重大じゃないの?」とか思ってました。

で、結果というと。

「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)、腎臓の奇形あったよ。たぶん他にもあるから、専門の病院紹介するね(意訳)」

うん、ちょっと、なに言ってるかわからない。聞いたことの無い言葉を聞いて、思考停止。そんな日本語が耳に届くと、時が止まるもので。
そして、「奇形」ということばがこれほどまでに衝撃的とは。

言葉がでない。まず何を聞けばいいのかわからない。
話を聞くまではとても不安でドキドキしていたけど、まだその時の方が良かったと思うほどに、心がザワザワ。
話をきくまでは周りが見えていたのに、今は先生の顔しか見えない。
他の景色が目に入らない。世界が変わったように感じる。
なんとか旦那に目を向けることができたけど、旦那も眉間にシワを寄せてフリーズ。

先生がエコー写真から説明をしてくれるのですが、なにかの間違いであってくれないかと考えるばかり。「お腹の中で治らないのですか?」なんて聞いている旦那。「もうこれ以上良くなることはないです。出産後に手術をする必要があります」と淡々と先生が説明していたような、していなかったような。手術ってなんだっけ?

思えば、この日から、全てが始まりました。

検査を受けた後、紹介された専門の病院へ連絡しました。
待合室より、胎児の説明を受けた直後に自分で。母は強しです。

この専門の病院というのは、医療センターなのですが、上の息子を出産した病院でもあります。上の子も産まれる前に気になることがあり、大きな病院で検査しました。そして、出産時にはその医療センターでお世話になりました。結果、上の子は、その気になることも目立つことなく(問題なく)、元気に過ごしています。

上の子の出産前の検査で何度も通ったので、行き慣れた病院がいいだろうと、この病院を紹介してくれました。電話してからあれよあれよと話が進み、この医療センターでの出産が決まりました。

先生曰く、口唇口蓋裂と腎臓の奇形が同時に出る確率は、ウン千万分の1らしい。

とりあえず、お腹の赤ちゃんに、異常があることがわかりました。

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