口唇口蓋裂でもミルクを飲みたい!点滴袋で栄養補給

今回医療行為の内容が含みます。病院指導の元、一個人が行った方法ですので、記載方法を真似することは絶対にしないでください。当時を思い出しながら記載していますので、記憶違いで誤った方法を記載している可能性があります。
必要な方が、正しい方法を病院で指導してもらうようお願いします。

口唇口蓋裂でお口からミルクを飲むことが難しいはちななちゃん。
哺乳瓶をくわえて、アゴをちょんちょん押して
「噛むんだよ〜、チュチュって」みたいな声かけをするも、お顔はいつも「?」。

大人ならゴクっと一回で飲めてしまえそうな量が、数十分かけて飲んでいました。
飲んでいるのか、と言われれば、お口を湿らす程度に哺乳瓶からお口へ入れている。
そんな感じでした。

困った。いくら軽い赤ちゃんとはいえ、体勢もきついし、腕もしんどい。
そこでお医者さんより、鼻から栄養カテーテルを入れて、ゆっくりお腹にミルクをいれましょうと提案がありました。
哺乳瓶からミルクを飲むことは継続しますが、量を確保するにはこちらが良いと。
また、呼吸ができない状態もすくなくなるとのことで、体への負担を軽減するためにも行うことにしました。

透明な細長いホース状の医療器具。片方は何もついていませんが、片方はキャップのような栓が付いています。「栄養カテーテル」で検索をかけると商品画像がでてきますが、何もついていない方を、鼻から入れて喉を通って、胃まで挿入します。

挿入前に、栄養カテーテルをはちななちゃんの胃までの長さに合わせます。
胃の位置や食道、喉、鼻などを確認しながら行います。詳細は省きますが、胃に届いたかどうかを、シリンジで胃液を取り出し、リトマス試験紙(小学校か中学校で酸性またはアルカリ性を調べるために利用した、青またはピンクの試験紙)を使って、酸性かを確認したことに、昔の実験を思い出し、今後、これを家でも行わなければならないと思うと、とてもドキドキしました。

リトマス試験紙を使った実験が初めて役に立った瞬間でした。

栄養カテーテルが挿入できたら、鼻腔近くと、頬の二箇所をテープで止めます。
鼻腔近くは切り込みを入れることがミソで、時間が経つと、栄養カテーテルの動きでテープが剥がれやすくなってしまいます。
このテープ、肌用の高いテープを貼らないと、肌が荒れます。

無事に栄養カテーテルの準備ができたら、ミルクを入れた点滴袋とつなぎ、点滴袋を高い位置にかけて、重力を利用して流します。
ここでもよくできているなあと思ったのが、注入量を調整できるツマミがあるのです。
また、お家では点滴袋を高い位置にかける方法が見当たりません。

このあたりはまた次回に。

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