お口の中と、鼻の中が同じ空間で産まれたはちななさん。
上唇も鼻の穴に向かって裂けているため、常にお口が開いていることと同じでした。
哺乳瓶を咥えても、お口が上手く閉じられず、隙間が開いてしまいます。
吸う、ということもなく、ただモグモグハムハム。
哺乳瓶はモグモグではミルクはでてきません。
そこで登場、瓶が柔らかい哺乳瓶。
瓶ではなく、瓶の形をした、マヨネーズやケチャップの入れ物のよりも少し硬めの入れもの
入れもの(瓶)を少しぎゅっと握ることで、先からミルクが押し出されます
仰向けの状態で抱っこしたはちななさんを、親側と反対側に、少しななめに向けて(外側を向いている)から、ミルクをのませます。いや、流し込むという感じでした。
ほんの少しずつ。お口の中が湿るくらいを根気良く。
ふむふむ。上の子の時と幾分違うけど、なんとかなりそう。
そう思っていたのですが、これが甘かったです。
飲むという動作が分からないためか、
先に書きました、お口の中の状況なのか、
飲まそうとすると、呼吸が難しくなるのです。
呼吸ができているのかの判断を、顔を見ながら即座に判断します。
看護師さんは「いま大丈夫」「いま酸素少ない」と、すぐに見分けられましたが、親はとても苦労しました(特に父親)。
酸素を測るパルスオキシメーターの数値を見てはいけない
表情で判断するんだ!
と看護師さんに熱く語られ、看護師さんは本当にすごいなと感じました。
産まれてすぐにNICUに入ったはちななさんは、いつもパルスオキシメーターをつけていました。
大抵の場合、指に取り付けるみたいですが、指が細いため、足の指に取り付けていました。
(パルスオキシメーター)
指(第一関節あたり)などに赤い光を当てて、SpO2(機能的酸素飽和度)を測るものです。
赤血球に含まれる酸素と結合したヘモグロビンを測って、酸素量を数値化する・・・
ものらしいのですが、詳しくは医療機器メーカーをご参照ください
96以上の数値が正常と聞きました。
はちななちゃんは何もしていない時でさえ、96超えるかどうかですが、ミルクを飲み始めると、数値が低下します。
数値が表示された画面は「ピッ、ピッ、ピッ」と、脈拍に応じて音がなり、SpO2も表示されています。
その数値は指の先を測っていますので、空気を吸っていない、酸素が少ない状態がわかるまでに、少しのタイムラグがあります。
酸素が減った→酸素が少ない赤血球が指先に→パルスオキシメーター反応。といった具合。
これを見てミルクを離しては、はちななちゃんは苦しいのだそう。
ミルクを飲むにも命懸け。
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